YAMAHA B−1. 6台目修理記録
平成23年6月1日到着  9月15日返却
寸評
  • ヤマハがOEMで作らせたFETが使用されております(写真C81〜C96)。
    これの代替えは大変です、2〜3個パラにしないと損失が足りませんし、物理的に大変です。
    放熱器に異常に熱くなる(熱センサーが働く)、「ポップ」ノイズ出る、電源OFF時やスピーカ接続時に“ボツ”と鳴る等は直ぐに点検しましょう。
    UC-1を使用時、SPのマイナスラインは切り替えていませんので、RLの短絡に注意する。
    プロテクト回路に、未熟な所が有り、「4台目B−1」の様に終段SIT(静電誘導型トランジスター)が死にました!
    問題は、終段SIT(静電誘導型トランジスター)ブロックに温度感知サーミスタが付いていますが、動作が100%では有りません。
    温度感知して作動(多分80度C)しても、終段SIT(静電誘導型トランジスター)に電気が遮断されない事が、希に起こります。
    改造方法は修理の中にヒント有り。
    長期間使用しない場合は、待機電力 節約の為、電源コードを抜いて下さい。
A. 修理前の状況
  • 父の後を継ぎ古いオーディオ機材を多数所有しており、思い出のアンプです、父が生前良く聞いていて父の側で「なるほど」と唸ったのを覚えています。
    (新品のピカピカだったのですが? 父から伯父が借りて何年かして帰ってきた所オーバーロード状態でした。


B. 原因・現状
  • プロテクト解錠しない
    R側終段FET(Field Effect Transistor)焼損
    電源制御基板TR(トランジスター)焼損
    電源制御TR(トランジスター)焼損。
    RL側ドライブ基板TR(トランジスター)不良
  • このAMPは初期型なので、かなりの対策が必要です

C. 修理状況
  • 大型を除く、全電解コンデンサー交換。
    ペーパーコンデンサーをメタライズド・フイルム・コンデンサーに交換。
    半固定VR交換。
    劣化TR(トランジスター)交換劣化。
    不良FET(電界トランジスター)交換。
    入力切り替えリレー交換。
    SP接続リレー交換。
    終段FET交換(支給品)。
    電源制御TR(トランジスター)交換。
    RL側ドライブ基板TR(トランジスター)交換。
    ドライブ基板TR(トランジスター)交換。
    終段SIT(静電誘導型トランジスター)温度検知器(サーモスタット)増設。
    電源コードを取り、3Pインレット取り付け。


UC. UC−1 修理<別ファイルが開きます>

K. 電解コンデンサー比較・検討<別ファイルが開きます>

D. 使用部品
  • 電解コンデンサー       38個(ニチコン・ミューズ使用)
    フイルム・コンデンサー           24個
    半固定VR                  12 個
    TR(トランジスター)             27個
    FET(Field Effect Transistor)          2個
    リレー                       1個
    SP接続リレー                  5個
    3Pインレット                     1個 FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
    温度検知器(サーモスタット)           2個
    終段FET交換                   2個(支給品)


G. 修理費      170,000円 「終段SIT(静電誘導型トランジスター)、大型電解コンデンサー」別途
               修理費合わず返却。

S. YAMAHA B−1 の仕様(マニアルより)

U. YAMAHA UC−1 の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中、前から見る。
A12. 点検中、前左から見る。
A13. 点検中、左から見る。
A14. 点検中、後から見る。
A15. 点検中、後右から見る。
A16. 点検中、右から見る。
A21. 点検中、上から見る
A22. 点検中、上蓋を取り、上から見る。
A23. 点検中、上蓋を取り、上から見る、左右で終段FET(Field Effect Transistor)の放熱器の色が異なる。
A31. 点検中、下前から見る。
A32. 点検中、下前右から見る。
A33. 点検中、下後から見る。
A34. 点検中、下後左から見る。
A41. 点検中、下から見る。
A42. 点検中、下蓋を取り、下から見る。
A43. 点検中、下蓋を取り、ヒューズを見る、左側の1本の配線切断+再半田。
A43. 点検中 電源ユニットの取り付けビスが無い
A44. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の液漏れ跡!
A45. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の液漏れ跡、配線を外し確認。
A46. 点検中 大型電源電解コンデンサーの1本の端子ビスに放電アーク跡!
A51. 点検中 電源1基板の熱の為頭のビニールが剥けた電解コンデンサー
A52. 点検中 電源2基板の熱の為頭のビニールが剥けた電解コンデンサー
A53. 点検中 左右で異なる側ドライブ基板
A54. 点検中 修理の時、銅箔?離がある右ドライブ基板裏
A61. 点検中 電源ケーブル
A62. 点検中 入力RCA端子
A62. 点検中  終段出力FET(Field Effect Transistor)放熱器、上=L側、下=R側。
C. 修理状況
C10. 修理中 基板を外したシャーシ
C102. 修理中 基板を外したシャーシ、 右半分錆防止剤を塗る。
C11. 修理前 R側ドライブ基板
C13. 修理前 R側ドライブ基板裏
C17. 修理前 R側ドライブ基板、ドライブFET(Field Effect Transistor)+TR(トランジスター)
C21. 修理前 L側ドライブ基板
C27. 修理前 L側ドライブ基板、ドライブFET(Field Effect Transistor)+TR(トランジスター)
C31. 修理前 Filter基板
C41. 修理前 電源1基板
C43. 修理前 電源1基板裏
C432. 修理中 電源1基板裏、半田不良ヶ所。
C51. 修理前 電源2基板
C53. 修理前 電源2基板裏
C61. 修理前 電源3基板
C71. 修理前 電源出力TR基板
C73. 修理前 電源出力TR基板裏
C75. 修理前 電源出力TR基板コネクター足
C81. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)
C83. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏
C85. 修理前 R側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足
C91. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)、 熱のため色が変色している!
C912. 修理中 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)「+側」、放熱器シリコンもカチカチ!
C912. 修理中 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)「−側」、放熱器シリコンもカチカチ!
C93. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)裏
C95. 修理前 L側終段出力SIT(静電誘導型トランジスター)コネクター足
CA1. 修理前  電源投入SW回路
CA3. 修理前  電源投入SW基板
CA6. 修理前 電源投入SW基板裏
CF1. 修理前 電源ケーブル
CJ1. 交換部品、取り出した電源ブロック電解コンデンサー
CJ1. 交換部品、取り出した電源ブロック電解コンデンサー、マイナス端子よりアークの跡がある?
S. YAMAHA B−1 の仕様(マニアルより) 
型式 ステレオ・パワーアンプ B-1
回路方式 シングルプッシュプルOCL、SEPP回路
パワー段用電源 L・R独立のトランス及びケミコン(15,000μF×2)×両ch
ダイナミックパワー 360W(8Ω)、(1kHz,歪0.1%)
実効出力 150W+150W(8Ω/4Ω共)、(両ch,20〜20,000Hz,歪み0.1%)
160W+160W(8Ω/4Ω共)、(両ch,1kHz,歪み0.1%)
パワーバンド幅 5Hz〜50kHz(8Ω)、(IHF,歪み0.5%)
ダンピングファクター 80(8Ω)、(両ch,100W時,8Ω)
全高調波歪率 0.02%(1kHz),0.06%(20kHz)、(両ch,100W時,8Ω)
0.02%(1kHz),0.03%(20kHz)、(両ch,1W時,8Ω)
混変調歪率 0.04%、(70Hz:7kHz=4:1,100W,8Ω)
周波数特性 5Hz〜100kHz(+0,−1dB)、(1W,8Ω)
入力インピーダンス 100kΩ
入力感度 775mV
レベル可変幅 18dB(775mV〜6V)
残留雑音 0.3mV
SN比 100dB
ランブルフィルターfc 10Hz,−12dB/oct
入力端子 NORMAL-DIRECT(SW切換)
出力端子 1-2-3-4-5(UC−1使用時)
(B-1単体の場合は1のみ)
付属回路 オーバーロード・インジケーター
パワーFET(Field Effect Transistor)保護回路(自動復帰・純電子式過電流保護回路)
スピーカー保護回路(電圧検出リレー駆動方式)
サーマルインジケーター(温度上昇検出保護回路)
ランブルフィルタースイッチ
主な使用半導体 FET(Field Effect Transistor)=39個
TR(トランジスター)=113個、 LED=3個、 ツェナーダイオード=7個、 ダイオード=64個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 440W(電気用品取締法による表示)
寸法 460W×150H×390Dmm
重量 37kg
別売品 専用アダプター UC-1
価格 335,000円(1974年当時)
U. YAMAHA UC−1 の仕様(マニアルより)
ピークメーター部 −50dB〜+5dBまで表示するピークVUメーターとメータードライブ回路
スピーカー切換部 5組のスピーカー切換SWと左右独立レベルコントロールボリューム
その他 パワーインジケーター,オーバーロードインジケーター,サーマルインジケーター
B-1との接続 直接B-1前面に実装,または,別売専用コネクターコードにて接続使用
仕上げ ブラックアルマイト,梨地仕上げ
寸法 460W×150(+5)H×83(+50)Dmm
重量 5.5kg
別売品 専用コネクターコード
価格 5万円(1974年当時)
                      y-b1-62s
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